先日亡くなったギタリストのジェフ・ベックさん。超好きというほどではないですが、3大ギタリストで名前が挙がるくらいの偉人で、何枚かCDやレコードも買ったことがあります。
そのジェフ・ベックさんとエリック・クラプトンさんが共演している映像が収められているDVD「ジェフ・ベック〜ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラブ」を最近購入しました。
なんで買ったのか、というのは、先日このエントリを書いた通りですね。
こちらの映像は、YouTubeにもいくつかあがっていて、それを見ることも多いのですが、元はこのDVDと思うのでいつまで見られるかは分からない。そこで、元の映像を手元に置いておきたい、と思ったのが購入した理由です。
買って何度か見ましたが、素晴らしい演奏です。いくつか気になったところを書きたいと思います。
ライブハウスの雰囲気がいい
この会場となっているロニー・スコッツ・クラブというのは、イギリス・ロンドンのジャズクラブ、ということですね。
ロンドンに有名なジャズクラブがあったんだ、とも思いましたが、ジミ・ヘンドリックスが亡くなる間に最後にライブしたのがここ、という記述もあり、幅広いジャンルのミュージシャンが出ていのかなと思いつつ・・・wikiによるとここでライウアルバムを録音したミュージシャンを見ると、ウェス・モンゴメリー、ビル・エヴァンズ、スタン・ゲッツ、エラ・フィッツジェラルド、ほか、錚々たるジャズミュージシャンたちの名前があり、立派なジャズクラブだったようですね。
映像から雰囲気を見ると、クラブということで、ステージと客席の距離が近く、なんか普通はホールクラスで演奏している大御所ミュージシャンのジェフさん、エリックさんたちが、なんか狭いライブハウスに出ている?という感じでしたが、見ていると逆に親密な雰囲気が出ていて、逆にいいなと思いました。
お二人のプレイスタイルの違いを感じられる
よく言われることではありますが、同じエレキギター、しかもフェンダーのストラトキャスターを使っている両氏ですが、全然出てくる音が違いますね。
ジェフさんは、白いストラトで、ピックではなく指引き、ピックアップはリアにして弾いていましたが、どの人とも違うトーンでした。
エリックさんは、グレーのストラト、指弾きで主にピックアップはフロントにして弾いていました。これを見ると割とスタンダードなセッティングなように見えますが、エリックさんのトーンというのがあり、それもまた見ものですね。
曲の中でソロがあり、ジェフさん→エリックさんの順でソロを回すところがありますが、その違いが感じられると思います。結論から言うと、どちらも違うもののどちらも良いですね。
曲はトラディショナルでシンプルな曲だけど、編曲が絶妙
このDVDは、ゲストが入れ替わり立ち替わりきて、それぞれ曲をやる、その合間に、ジェフさんのトリオが自分の曲を演る感じですが、このジェフ・ベック、エリック・クラプトン共演の場面は、昔のブルースを演ってました。特に奇を衒うことなくスタンダードど真ん中、と言うところがよかったかなと思います。
前述の通り、プレイスタイルでご自身の色が出せるので、曲はよく知られたものでも、プレイスタイル自体に色があるので、全然違った曲になりますね。この辺りは、プレイヤーとしての実力かと思います。
ちなみに、DVDの二枚目はロカビリーバンドと共演していました。音楽性の幅が広いというか、ジェフさんはなんでもできる、と言う感じがしますね。
と言うことで、買ってみて大満足でした。もっと聴き込んでいきたいと思います。