テレビ東京の番組「FOOT×BRAIN」を良く見ています。サッカー番組ですが、試合のダイジェストではなく、サッカーに関するものについて各週でテーマを設定し、ゲストを読んでトークなどをするという番組です。
9/3放送では、「サッカーをデータで見ると・・・」というテーマで、サッカーに関する統計データに関する考察が行われていました。統計学者の鳥越規央さんという方がゲストでした。主な考察は以下のとおり。
- サッカーのスコアは2-1が多い。そして、点が入るパターンは、1-0→1-1→2-1が多い。
- 点の入りやすい時間帯は前半5~6分、後半15~16分、後半40~41分。
- 先制したチームの勝率は、約70%。そのまま相手に点を与えず前半を終了すると、その確率は75%程度まで高まる。
- PK戦は先行が有利。
そして、サッカーは先を制するのが有利なスポーツだと結論づけていました。
各項目について結果を先にだし、それについてもう一人のゲスト都並敏史さんが、コメントをつけていました。定量的な結果を定性的に補足するような意味合いでしたね。
話の中で野球におけるデータの活用について触れていましたが、野球の方がデータの種類も活用の仕方も豊富である印象があります。サッカーについてもデータの活用が進んできていると思いますが、いかんせん連続しているスポーツなので、普通に見ていて取れるデータの種類は、得点などのものに限られているのが大変だと思います。個人におけるデータにも、シュートの本数、パスの成功度、走行距離や位置などがありますが、これは基本動画から読取り手動入力になるので、データ自体にコストが大分掛かってしまうのが難点なのではないかと思います。個人的にもいろいろ検証したいポイントはあるのですが、そういった意味で、普通に使える無料のデータは多くはないですね。大々的にデータを活用するためには、予算が大きいビッグクラブが有利となるのでしょうか。現にアーセナルでは、リクルーティングや査定に個人のデータを生かしているという話もありますね。
ワールドカップの南アフリカ大会では、試合ごとに個人のデータが出ていました。これで何か考察してみたいけど…。暇がなさそうだ。ただ、どうであれ、データからなんらか傾向を読み取って、それを基に試合を見ると、見方に深みが出るかなと思います。
▼参考URL