亀田誠治さんが説く“サブスクリプション配信の価値”を読んで思ったこと

本日下記のツィートを読みました。佐々木俊尚さんのツイートで、記事は音楽プロデューサーの亀田誠治さんの講演についての記事でした。

要点としては以下ですね。

  • 欧米では、サブスクリプションが音楽産業の主流になり、売上の75%程度。それによって売上がV字回復している。
  • 日本ではCDの売上が75%程度。サブスクリプションは15%程度にすぎない。そして全体では売上は減少傾向。
  • ライブで収益をあげていると思われているが、ライブだけでは儲けは出ずにグッズを売って利益をだしている状況
  • 欧米では、サブスクリプションの普及により、曲が短くなっている。最初の5秒のつかみが重要になっているため。
  • CDの売り方として、パッケージ製品にしてエディション違いで売っているものがある。日本のほうが先行しているかも。
  • ご自身が音楽業界にいるということで、危機感をもってこのようなプレゼンテーションをしたのだと思います。

    私もGooglePlayMusicで月額聴き放題で音楽を聴いており、昔のようにCDを買って音楽を聴いていた時代とは、だいぶ聴き方は変わったなと思うところがあります。

    そこで思ったのは、このようなサブスクリプションが盛んになると、クラシック・ジャズの市場は有望なのでは?と思ったことです。
    理由は以下です。

    曲が多いので、ロングテールである作品にたどり着きやすい

    クラシックは古典の曲があり、同じ曲をいろんなアーティストが演奏したり、同じアーティストでも違う演奏のエディションがあったり、ジャズに至っては、ライブ演奏のように日にちが違う演奏がそのまま別のアルバムになったりと、ロック・ポップスと比べると作品がとにかく多いのが特徴のように思います。そして、それぞれのアルバムを買って聴くとなると、予算の問題もあるしなかなかそうもいかなかった・・・となってましたが、サブスクリプションだと予算の垣根なく、思いついた曲をさっと聴けるので聴く機会自体はとても増えるように思います。

    レコメンデーションによって、おすすめされる曲・アーティストを聴ける

    カタログ的にずらっと並んでいても、いったいどれを聴いてよいのやら、と思いますが、サブスクリプションのアプリなどでは、レコメンデーションで曲やアーティストも出てくるので、それなりの精度で容易に探せるのがいいと思います。毎回ガイドを読んで、となると骨ですからね。

    スマフォ・PCを操作しながらのながら聴きに向いてる

    ながら聴きは普通のJ-POPとかも聴くときも多いのですが、言葉が要らないインストの曲を聴きたい、というときに、クラシック・ジャズはあっているので、CDをセットして流すよりもブラウザでさっと聴けるサブスクリプションでの聴き方に向いているように思います。インストと言っても、ラテンとかだとやや煩いと思うときもあるし、テクノだとああいう人工の音を欲しているとき以外はちょっとむずかしいかなと思うので。
    個人的には、ジャズは夜に呑みながらサイトを見たりこういうブログ書いたりするとき、クラシックは、ストレス感じたときに昼寝とかしながら心を落ち着かせるために聴いてます。

    よく聴いているクラシック・ジャズのアルバムは下記です。

    Bach_Goldberg Variations – Glenn_Gould

    まずはクラシック。ピアニストのグレン・グールドが弾くバッハのゴルドベルグ協奏曲。先に書いたストレス感じたときに心落ち着かせるにはこれかなと。何しろ不眠症だった王のために書かれた曲ですからね。

    Moanin | The_Rudy_Van_Gelder_Edition

    次にジャズ。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの名作、「モーニン」。ジャズは難しそうと思われがちですが、モーニンはメロディもキャッチで構成も難しくないので、とても好きです。

    音楽を聴くかたちはどうであれ、楽しく聴いていきたいですね。