3月11日に起きた東日本大震災、私はその時会社にいました。
普段地震が起こっても、揺れが収まってからこれが大地震だったら大変だよな、ということが
頭をよぎるということを繰り返してましたが、今回のは少し揺れた後本格的な揺れが起こり、それが長い時間続きました。これは大変なことが起こったということがすぐに分かりました。
地震が起こってから家に帰るまでに、自分がどのような行動を取ったか主に情報に関することを、備忘録としてメモしておきたいと思います。
地震が起こってから自分が起こした行動は以下のとおりです。このように並べてみると、地震で自分の周りには大きな被害は出なかったので、生活に影響することを優先しています。
- 家族と連絡を取る。
- 地震についての被害状況を知る。
- 自宅に帰るための交通機関に関する情報を得る。
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私は東京都千代田区の会社、妻は藤沢市の職場、娘は藤沢市の保育園、という感じで、家族がバラバラな状態でした。その際連絡を取ろうと試みた方法とその結果は以下です。
- 携帯電話の通話:地震直後から繋がらず。
- 携帯電話のメール:たまに送信できなかった時があったものの、なんとか繋がった。
ただ、プッシュ通知が来ないので、見落とす場合があった。
- Gmail:通常通り使えた。
メール中心に連絡を取りました。娘の保育園には何度か電話を掛け、後に発信はできたものの、妻とメールで確認しながら、私の両親に車で迎えに行ってもらい、妻は1時間強歩いて帰宅しました。私以外の家族が落ちあえて確認が取れたのは、地震発生から3時間程度経った18時頃でした。
地震が起きた後、会社で地震の被害状況を確認するために、以下の方法で情報を得ようと
試みました。その方法と結果は以下です。主にWebサイトです。
- Yahoo!などのポータルサイト:震度などの状況は分かった。
- 気象庁のサイト:繋がらない状況が長く続いていた。
- radiko(サイマルラジオ):繋がらない状況が長く続いていた。
- Ustream:NHKを中継し始めたので、それを視聴。
自分の会社にはTVやラジオを普段使っておらず用意がなかったため、Webサイト中心に情報収集することになりました。ただ、普通のサイトだと、更新が遅かったり、またアクセス集中により開けなかったりと、あまりうまく機能していなかったように思います。そんな中NHKのTVをUstreamで中継し始める方がいて、それをNHKが追認して放送しつづけたことが分かり、結局はそれを見ていました。非常に助かりました。
また、その後全国に津波に関する警報が出され、相模湾沿岸にも大津波警報が発令されました。その後、中継で津波が海岸を襲う映像を見て驚き、また娘の保育園は鵠沼海岸の近くにあるため、藤沢での津波の情報を得ることに注力しました。前述のNHKのUstreamで津波の到達時刻を確認しながら、江ノ島でWebカメラを設置していたサイトを見つけ
(おしゃれ工房 遊さん:http://www.ustream.tv/channel/osharekoboyu)潮位が変わる様子をチェックしました。そして同時に、藤沢に関する情報をtwitterで発信していた@fujisawanetさんをフォローし、チェックしていました。江ノ島のWebカメラはリアルタイムの変化が終えたので助かりました。結局、津波はあまり大きいものではなかったようですが、江ノ島の潮位がものすごく下がっていって、江ノ島にかかる橋や国道467号線も封鎖されていたのを見て非常に驚いたのを覚えています。
地震があった直後から、都内の電車は軒並み不通になっており、その後電車が動くのかを知ることが重要でした。確認した先と結果は以下です。
- Yahoo!運行情報:見ることはできたが、反映は遅かった印象。
- JRや小田急など運行会社のWebサイト:重くて見られなかった場合があった。
- twitter:いろんな人のつぶやきから、各社の運行状況をチェック
- Googleマップ:駅を指定し、手段を徒歩に選択することで、距離と所要時間を
算出できた。ちなみに会社がある市ヶ谷→自宅がある本鵠沼は、距離が51.0kmで
所要時間は10時間32分。
確認したところ、JRは当日の運行を休止が発表されたのが夜(正確な時刻は失念しました。)
その後、twiiter中心に情報収集し、7~8時台に掛けて都内の地下鉄が復旧し始め、23時頃から京王などの私鉄が運行再開していました。小田急線は深夜1時ころに本数を大幅に減らして運行を開始したとの情報を得ましたが、通常のように動くこともなく、大分時間が掛かることが
予想されたため、諦めて会社に1泊しました。
自分なりの総括をしておきたいと思います。情報の発信ということにおいては、家族や友人と連絡できる手段を複数確保しておく必要があると痛感しました。今回、携帯で通話することは
ままならず、携帯メールも普段のようには使えませんでした。一方、gmailなどのWebメールやtwitter、FacebookやmixiなどのSNSは通常通り使えました。今回のような災害時に、家族の安否が確認できないということは、非常に不安です。避難する際に広域避難場所など落ち合う場所を確認しておく、ということは良く言われますが、今後同様の事態が起こると想定して、安否確認をする手段も確認しておくことが必要だと切に思います。
また、情報を受信することに関しては、一次情報にあたることができるメディアを知っておくことが重要だと思います。普段Webを中心に情報収集する中で、今回は自治体のサイトが落ちていた、また、大手ポータルサイトの速報性がいまいちだったなど、通常信頼できる一次情報の提供先が機能していない事態が見られました。そういった意味で、前述しましたが、UstreamでNHKのTVニュースを流していたものは、非常に有用でした。見ていた人も多かったと思います。
また、twitterなどのソーシャルメディアについて、これだけの規模の災害において
ソーシャルメディアが使われたのは、おそらく初めてではないかと思います。非常に有用でしたが、夜泊まる際の場所に関する情報提供や、被災地の安否確認のなどで、情報が錯綜してデマが流れていた場面は多々あったと思っています。ただ、デマが起きる→収束の流れはネット以外の一般世間早く収束していたと感じたことから、ソーシャルメディアユーザにおける情報に対する
リテラシーは高いと感じたこと、また、今回の大震災で災害時におけるうまい使い方が分かった人が多いのではないと推測できることから、今後の災害時には、よりうまく使えていけるのではないかと思います。twitterについては、自治体などの公的機関が公式アカウントを開設している流れがありますが、これも確実な一次情報が得られると意味で、非常によいと思います。
被災している方もまだ多く、災害はまだ続いていますが、今回の経験をノウハウ化し、
今後に活かしていくことが必要だと感じています。