「ウィズ・ザ・ビートルズ」について

村上春樹さんの新作の短編集「一人称単数」のなかに「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」という短編があります。

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高校時代にウィズ・ザ・ビートルズを持った女の子を見かけてよく覚えていて、そのときのガールフレンドの思い出、のちに会ったガールフレンドの兄との会話、などが書かれています。村上さんの短編は好きなものいくつもありますが、これはその1つに入るかなと思います。

その中で、この物語とは別に、アルバムとしての「ウィズ・ザ・ビートルズ」について語っているところに、ちょっと興味深いものがありました。

三十代も半ばになり、もう少年とも青年とも言えなくなった僕が、そのLPを初めて耳にしてまず思ったのは、そこにあるのは決して息を呑むような素晴らしい音楽ではないということだった。
アルバムに収録された十四のトラックのうち、六曲は他のミュージシャンの持ち歌のカヴァーだし、ビートルズの八つの自作オリジナル曲も、ポールの作った「オール・マイ・ラヴィング」を別にすれば、とくに出色の出来とは言い難い

ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles

思い出はあるものの、音楽的に超気にいってたアルバムではない、というところがなんかポイントですかね。

別の話ですが、私は先日、この「ウィズ・ザ・ビートルズ」をLPで買いました。ビートルズの作品はCDではいくつか持っていて、今はサブスクのYoutube Musicなんかでもよく聴いてますが、アナログの音でじっくり聴きたいというときにビートルズも欲しいなと思い、そんなに何枚も買うわけには行かないからどれにしようかと迷って決めたのがこのアルバムでした。

インスタのコメントに書いているとおり、「オール・マイ・ラヴィング」が入っているから買った感じですね。ビートルズの曲で1番好きな曲です。正直に他の曲が目当てでなく買った、という意味では、村上さんと意見は共通しているかもしれません。
このLP買ったのは4月ころ。「三人称単数」が発売されたのが7月だったので、ちょっとおおっと思いました。偶然というかなんというか被っているなと。

確かに、アルバムとして見ると、もっと素晴らしいアルバムは他にもあると思います。(個人的には「レット・イット・ビー」とか「ホワイトアルバム」であるとか。)
ただ、「オール・マイ・ラヴィング」は3曲めですが、アルバム全体としては、似たような雰囲気、仰々しくないアレンジで自作曲もカヴァーも演っていて、かつ「オール・マイ・ラヴィング」のような珠玉の曲も含まれている感じは、なかなか悪くない感じがしてます。食事を作りながらかけていると、非常にいい気分になれますね。

ジャケットも雰囲気あるし(ハーフシャドウという半分影になっている方法なんですな)LPでこれを選んだのはなかなか正解だったかなと思ってます。ビートルズはもう完全な定番なので、まだまだ聴き続けたいと思います。そして、「オール・マイ・ラヴィング」では、しっかり歌いたいと思います。

▼参考URL

ウィズ・ザ・ビートルズ – Wikipedia

村上春樹さんの提案するオリンピック改善案に賛同する

つい先日、久しぶりにこの本を読み返しました。

村上春樹さんによる2000年のシドニーオリンピック観戦記、ですね。今からざっと20年前。今年東京オリンピックが開催されていれば、それからちょうど20年前、ということで、いろんなところの比較もできたかなというところでした。

その中で、その当時でも商業主義がすすんでいたオリンピックについて、オリンピックはこうあるべきではないか?という提案をしていて、それが個人的になかなかいいな、と改めて思ったので紹介したいと思います。

競技種目を半分に減らして、会場はアテネ1ヶ所に固定

別にやらんでもいいんじゃね?という競技が多いなあというのは同感です。文中では、サッカーとテニスと野球とバスケットボールは種目から外す、のを提案されてましたが、サッカーなんてクラブが出場させるさせないで揉めたり、というのが毎回あるんで、別にFIFAが若年層向けの大会やればいいんじゃね?と思います。
また、会場はアテネ固定、はいいと思います。毎回開催地どこ、でいろんな盛り上がりとか(ゴタゴタとか)あり、かなりそこらへんの綱引きで利権とかが絡んでる気がするので、もうシンプルにアテネでやる!というほうがいいです。

マラソンコースもオリジナルコースでやれる

マラソンの期限はアテネなので、そこでやる意味がある、ということはいいですね。高校野球の甲子園、とか、サッカー天皇杯の国立競技場、みたいな感じで聖地にしちゃえばいいかなと。
そして、昔に、村上さんご本人も、このアテネのオリジナルコースを走ってましたね。

開催は10月。気候もすばらしいし、アテネもオフシーズンで問題なし

アテネの10月がどんな感じかは知らないですが、ギリシャ在住経験ある村上さんが言ってるのであれば、実感ありますかね。まあ、10月で秋、であれば、気候はどこも良さそう。前回の東京オリンピックも10月でしたが、映像や画像で見る限り秋晴れの中でやってる感じで、やっぱりそういう季節でやるのがいいと思います。
今回の東京オリンピックも、予定では8月に開催予定だったということで、今年は酷暑になったのが8月遅めだったので、日程的には結果オーライでしたが、やっぱりこの季節にやるのはつらい。そして、各競技のプロの日程によって、オフシーズンのこの時期にやらなくてはいけないことになっていたと思うので、そのあたりも競技を絞る、ということと関連すると思います。

なかなかシンプルにならないのが、世の中いろいろというとこですが、いい提案は腹落ちさせて考えることができます。・・でもすぐには変わらないんだろうなあ。

村上春樹さんと藤沢

私は村上春樹さんのファンで、著作も結構読んでいますが、以前著作の中で藤沢に住んだことがある、と言っていました。

東京するめクラブ 地球のはぐれ方

鵠沼海岸とか、藤沢駅というよりももっと海側ですかね。私も藤沢在住ということで、ファンの作家さんが以前自分の住んでいる土地に住んでいた、という事実は、なかなか心愉しいものです。
他の著作でもいくつか藤沢に触れているものもあり、そのあたりをまとめてみたいと思います。

村上春樹 雑文集

あいさつ・メッセージなど、の箇所に、こんなものがありました。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を書いたときには、神奈川県藤沢市鵠沼というところに住んでいた。引っ越しと引っ越しとのあいまにせっせと書き上げたという記憶がある<〜略〜>受賞決定の知らせのある夜は、そんなわけでとくに何も考えていなかった。というか、すっかり失念していた。何か用事があって家人がいなかったので、外に出て一人で食事をすませ、ビールを飲み、そのへんでぶらぶらと遊んでいた。遊ぶといっても、まあ藤沢駅の周辺だから、たいした遊びができるわけでもない。

「ぜんぜん忘れていい」-谷崎賞をとったころ

藤沢駅なんてなんにもない、と言っているかんじですが、実際東京と比べるとなんにもないですね。

ダンス・ダンス・ダンス

途中で、女の子ユキのお父さんの家が辻堂にあり、そこに車で向かうところがありますね。

村上朝日堂はいかに鍛えられたか

エッセイ集ですが、こんなものもあります。

ところでこの前紹介した藤沢のラブホテル「45°」の名前の由来について、新しい情報が寄せられました。正式な名前は「クリエーション45°」という言って(クリエーション?)実に45°に尖った楔形の土地に建っているのだそうです。

ホテルの名前・更に追求編

これは今でもありますね。小田急で相模大野方面から跨線橋を渡って藤沢駅に入っていくときに見えます。年代考えるとなかなか老舗だな。

他にもいつかあった気がするけども、今の所こんなところで。最近もまた来たりしてないかな。

<追記>

村上朝日堂の逆襲

先日、上記のエッセイを読んでいたら、ちょうどこのエッセイを書いている時が、村上さん藤沢在住時だったということがわかり、色々と藤沢に関する記述もあったりして面白かったですね。

僕の行きつけの床屋は千駄ヶ谷にある。僕は今のところ藤沢に住んでいるので、二ヶ月に三回の割合で小田急のロマンス・カーに乗って、千駄ヶ谷まで髪を切りに来る。

なぜ私は床屋が好きなのか-村上朝日堂の逆襲

なるほど、都内まで髪を切りに行ってたんですね。床屋ってなかなか変えられないもんな。1980年代のロマンスカーはどんな感じだったのかな。

ついでだからつれづれなるままに思い起こしてみると、六本木で若いカップルに声をかけられたこともある。お茶の水の明治大学の前と新宿・伊勢丹の二階と藤沢の西武デパートと小樽の街角で一度ずつ声をかけられた。

小説家の有名度について-村上朝日堂の逆襲

声をかけられた時の思い出を書いていますが、藤沢だと西武デパートかー。今はもうないですが、1990年代までは藤沢駅の南口に西武デパートがありましたね。北口も南口にもデパートというか百貨店あって、なかなか栄えてた時代ですね。

いろんな事情で藤沢の家を出なくてはならない羽目になり、また東京に戻ってきた。

バビロン再訪-村上朝日堂の逆襲

結局、藤沢にいたのは1年くらいだったのかな。いろんな事情ってなんでしょうね。仕事がやりづらくなったとかかな。今みたいにリモートワークで仕事できる、という時代じゃなかったでしょうし。

魅力的ないろいろな短編

最近、ある短編ものを見ました。自分でもたまにいろんな短編作品に触れていましたが、改めていいなと思いました。
そんなマイ・フェイバリット・短編をまとめてみたいと思います。

村上春樹の短編

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村上春樹さんの短編は、よいものがたくさんありますね。以前、「職業としての小説家」かもしれませんが、小説を書くスタイルについて、長編と短編を交互に書いていくというようなことを言っていました。どちらも素晴らしいと思います。
好きなのは、この本にもおさめられている「ファミリー・アフェア」と「午後の最後の芝生」が好きです。「納屋を焼く」もいいですね。なんとなく、そこに出てくる人たちの心のうごきみたいのが読み取れるような描写がされているように思います。

レイモンド・カーヴァーの短編

アメリカの作家、レイモンド・カーヴァーも短編小説が有名です。というか、村上春樹さんがいろんなとこで紹介したり翻訳をしたりして知ったところがあります。この方の短編も、生活に密着した人々の生活を描く、みたいなのが多いですね。
「大聖堂」とかが好きかな。

手塚治虫の短編

空気の底
空気の底

手塚作品にも、短編でいいのがたくさんあります。「ブラックジャック制作秘話」を読んだ際に、16ページで短編をつくれれば、そこから長編まで広げていける、と述べていたシーンがありましたが、短編でもきっちりストーリーの骨格がきちんとしているのはさすがに手塚作品という感じですね。
この「空気の底」はミステリーものという感じがしますが、「野郎と断崖」などは、ちょっとゾクッとする感じがしますね。

ディズニーの短編

これは映像作品で、ディズニー関連のショートフィルムを集めたものです。Amazon primeで見ましたが、どれも良かった。ディズニーならではのハイクオリティな感じで、普段私はアニメ作品はほとんど見ないのですが楽しめました。
好きなのは「愛犬とごちそう」かな。犬も人の気持がわかる、という体で描かれていて、とてもいいですね。

もっとあるかと思いますが、さっと読めたり見れるのも短編の魅力かと思います。もっと楽しんでいきたいですね。

Kindleで村上春樹さんの作品を読む

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相変わらずKindleで本を良く買っていますが、先日これを買いました。

文藝春秋 2014年 1月号 [雑誌] (2014年1月号)
文藝春秋 2014年 1月号 [雑誌] (2014年1月号)

雑誌の文芸春秋。価格は1000円でした。何故買ったかというと、先月号につづき、村上春樹さんの新作が載っていたからでした。文芸春秋に続けて載っているのは知ってましたが、何しろ厚い雑誌なので買うのはどうかなと思っていたところ、電子書籍にあったから買ってみたというところです。

村上さんの作品は、Kindleにはないですね。単に紙の本でもミリオンセラーになってしまうのであえてやってないのかとも思いますが、やはり手元において気軽に読みたいと思うときもあります。ということで、電子ではないのですが、文藝春秋が電子版であったことで、一部のコンテンツでしたが電子書籍端末で読む事ができました。内容は最近のやや捻った長編という感じとは違い、短編によくある日常を切り取っていくような感じでした。新作ということもあり楽しめましたが、やはりこういう舞台は日常だけれども、心の機敏を細やかに描く小説というのは、かなりいいものです。

載っている短編は1つだけなので、そのために1000円払うのはどうかとも思いましたが、その他にもよめるものがちらほらあり(逆に別に読まなくてもいいかと思ったものもやはりちらほら)別に損した感じもしません。文藝春秋自体のコンテンツが、あまり長いものもないので、テンポよくつぎつぎと読めていくのはなかなか面白かった感じもしました。

まあ、いつか村上さんの書籍が、電子書籍で出るというのが理想だけどどうでしょうか。バカ売れしそうだ。