雑記その26:サザンオールスターズの「Blue Heaven」が好き

題名のとおりですが、サザンオールスターズの曲では、「Blue Heaven」が好きですね。アナログ盤も持ってます。

個人的には、サザンオールスターズは超ファン、と言うまでは行かずも、曲はYouTube Musicなんかでまあよく聴く、という感じです。

いい曲はいっぱいあるんですが、個人的に引っかかるところは以下ですね。

コード進行がいい

イントロのフェイザーですかね、エフェクターかかった感じのギターから始まりますが、ある意味王道の2度ずつ下がっているコード進行がいいと思います。桑田さんの曲でこういう進行はあんまり多くないかなと思うので、意外な感じがするのも一つですかね。

サビで唐突に英語詞になるサザン感がいい

Aメロ〜Bメロと、Heaven感ある良い日本語詞ですが、サビになると、I Can’t Feel your lovin’〜という感じに唐突に英語になるのが、サザン的な和洋折衷感あっていいですね。

いい曲なのに微妙に売れなかった不遇な感じがいい

この後のシングルが「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」とそのあと2つあけてビッグ・ヒットの「TSUNAMI」と、割とそのあとに売れたシングルがありますが、その前にぽつんとあった感じで、その当時もあんまり注目されなかった印象がありますね。ドラマとかのタイアップがつかなかったからかな。

昔はカラオケに行ったときによく歌ってましたが、佳曲だと思います。まあ、アナログもってるっことで、また機会あれば掛けて聴きたいと思います。

奥田民生さんのオンラインライブ「MTRY TOUR 2021」を見ての雑感

先週行われた奥田民生さんのオンラインライブのチケットを買ってみました。たしか、Twitterで告知されてて、日曜だったし見れるかなと思って、買ってみました。


オンラインライブは、山下達郎さんがやってるとか、別の方のnoteで見てみて面白いかなと思ったりしてましたが、実際チケット買ってみたのは初めてでした。
配信はLineのLive-Viewingというプラットフォームでした。Lineはメッセージ以外にもまあまあいろんな機能を使っていて、このLive-Viewingもそんなに迷うことなく使えました。

使ってみて思ったことは以下です。

思ったより、ライブ的な一体感はありそう

今回買ったチケットは、1/31 16:00からの山梨でのライブでした。スケジュールをみて、リアルタイムで見れるかなと思いましたが、結果的には見れず後からのアーカイブで見ました。
このLineの仕様だと思いますが、映像の横にコメントが表示されて、オンラインで参加されている方がコメントを書き込んでいました。リアルタイムで見ていれば、こういう形で盛り上がれたかなと思います。
自分の業務でも、全体での会議もオンライン開催で、反応はチャットですることもありますが(拍手の代わりに「888888」と打ったり」)そういう形になれば、こういう形で参加し一緒にライブ見ている一体感を感じるのは全然問題なくできるかなと思いました。

アーカイブの映像と比べて、アーティストの現状がリアルタイムでわかるのでそこは大きい

前述の通り、現実にはリアルタイムではなく少し遅れて見た感じではありました、それでも数時間の差なので、現状のアーティストの方の様子を見ることができました。YouTubeなどのアップもいろいろですし、DVDほかパッケージ商品になったのを見ても、さすがに時間差はありますからね。
今回思ったのは、奥田さんの使っているギターの変化。少し前までは、Gibsonのセミアコなどを中心に使っていたように思いましたが、今回は冒頭からテレキャスター→フライングVの流れ。後半で以前多用していたレスポール・スペシャルが出てきましたが、なんかだいぶ機材変えたなと思わせるギターのチョイスでした。コメントでも、ギターが変わったという感じのものが結構ありましたね。

クオリティ高いアーティストだったら、通常のライブよりも集客できている

画面には参加者数が出ますが、同時では数千、累計では1万以上のユーザが参加していました。今回の山梨の会館のキャパシティを考えても、だいたい数千くらいの大きさと思うので、オンラインライブではより多くの人が見ていた、と言えると思います。
少し前に、サザンオールスターズがやっぱりオンラインライブやって、今回のように会場のキャパシティを大きく超える閲覧者数をみせた、というニュースがあったと記憶していますが、コアなファンが多数いるアーティストは、オンラインライブに対応することで、物理的に参加できていなかったファンをライブに読み込める、ということがわかります。

物理的にライブ行けてなかったけど、こういう形でライブ見れて満足度はすこぶる高い

先程のは全体みた一般論でしたが、こちらは一ファンとしての個人的な話。
奥田さんのライブは、それこそ10数年前までは結構言ってました。今回やった山梨でのライブにも言ったことがありますし。(1997年の股旅ツアーだったかな)ただ、その後は、子供がいることもあり、自分だけの楽しみでライブに行く、ということはできなくなっていました。子供が大きくなった今でも、まあそうですね。
今回オンラインライブになったことを受けて、まあオンラインでかつリアルタイムでもなかったものの、ライブに行ったときに近い満足を得ることができたと思います。選択肢として、こういうものがあるというのは、心持ちとして大分違いますね。同じように思った方もいたのでは、と思います。

アーカイブが1週間見れるというのも、他コンテンツと比べてもいいやり方だと思った。

今回リアルタイムで見れるか、と思い、結局だめだったんですが、それでもライブ見れる手段がある、というのは大分大きいと思います。
私は、普段メディアとしてはラジオをよく使ってるんですが、ラジオはradikoのタイムフリーがあるので、リアルタイムで聴けなくても、1週間はアーカイブから聴けるので、なんというかセーフティネットがあるところが違いますね。極力リアルタイムで聴きたいけど、聴けなくても手段があるっていう。
今回のライブでも同様にアーカイブ聴ける期間が1週間あったので、まさにradikoのタイムフリーと同じような感じで見ることができました。通して1回は見て、少し見たいものをちょくちょく見たりしました。これが、無制限に見れるようだと、いつで見れるかと思って逆に全然見ないんだろうなあ…と思います。なんで、1週間くらいがいいんでしょうね。

今書いている時点で、アーカイブの視聴期限まで残り30分ほど。名残惜しいものの、ライブとはそういうものとして見ていたいたと思います。いやー、またみたいな。今回のツアーで見れそうな日があれば、今度はリアルタイムで見たいと思います。

2020年買ったアナログレコード&YouTube Musicでよく聴いた曲を列挙してみる

昨年も同じようなエントリを書いたので、今年も同じようにやってみようと思います。

The Beatlesのアルバム、「With The Beatles」ビートルズ買おうと思って、何にしようかと考えましたが、ディスクリプションに書いたとおり「All My Loving」が好きなのでそれが入っているこのアルバムを買いました。別のエントリで書いたとおり、この後に発表された村上春樹さんの短編の題材にもなりましたね。
「ウィズ・ザ・ビートルズ」について

ボブ・ディランのベスト盤みたいなもの。外国での編集版ですかね。実は今日家にいるときにも掛けてましたが、シンプルな曲と歌、みたいな、ディランさんの音楽を聴きたいことってまあまああるんです。

パール・ジャムの新作「GIGATON」もうかれこれパーム・ジャムは25年くらい聴いていて、それこそ新作出たら迷わず買うアーティストの一人でしたが、今回の新作の音を確かYouTubeで聴いて、以前と変わらない音楽やり続けている姿勢にすごく感銘を受けます。

YMOの「テクノドン」アナログレコードで再発となっていたので、買いました。
発売されたときは再生、ってことで期待したものの、以前と違う音だな・・・と若干がっかりした思い出がありましたが、今聞くとテクノの潮流につながる感じだったなと思わせるものでした。

山下達郎さんの「オン・ザ・ストリート・コーナー」普通に買うと中古でも大分値段が高いんですが、メルカリで格安で買えました。今までとは違った形の買い方でしたね。

奥田民生さんの「サティスハクション」公式オンラインサイトで買いましたが、LP・SPでなくソノシートでした。久々にこのペラペラ感を味わいましたね。

山下達郎さんの旧盤「僕の中の少年」マスター音源から見直したアナログリマスター版発売、ということで、おおっと思い予約して買いました。
曲はいいのが多いですね。結構聴いてます「新東京ラプソディー」とか「蒼氓」とか、がいいですね。

これは年末ギリギリにかったキャロル・キング「タペストリー」ロックとかテクノでなく、しっとりとしたポップスをアナログレコードで聴きたいな、と思って、まずキャロル・キングが浮かんでこれを買いました。全曲捨て曲なしの名盤ということで、やはり買ってよかったと思ってます。

それから、サブスクの音楽サービスは、Google Play MusicからYouTube Musicに移行したのでそのまま使ってます。
コロナ前の毎日出勤していたときよりは、音楽聴く機会は減ってるかなと思いましたが、その代わりに、仕事が忙しくないときの作業用BGMとして聞く機会が多いですね。その中でもよく聴いたのはこちら。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13《悲愴》 (II. ADAGIO… https://music.youtube.com/watch?v=PoY0KehVxB8&feature=share @YouTubeより

日本人ピアニストの辻井伸行さんの演奏ですが、これが素晴らしいのでヘビーローテーションしてます。

アナログでは旧作も新作も買った感じでしたが、アナログで手元におきたい、と思わせる音楽を来年も聴いていきたいと思います。

「ウィズ・ザ・ビートルズ」について

村上春樹さんの新作の短編集「一人称単数」のなかに「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」という短編があります。

Amazon.co.jp: 一人称単数 (文春e-book) eBook: 村上 春樹: 本

高校時代にウィズ・ザ・ビートルズを持った女の子を見かけてよく覚えていて、そのときのガールフレンドの思い出、のちに会ったガールフレンドの兄との会話、などが書かれています。村上さんの短編は好きなものいくつもありますが、これはその1つに入るかなと思います。

その中で、この物語とは別に、アルバムとしての「ウィズ・ザ・ビートルズ」について語っているところに、ちょっと興味深いものがありました。

三十代も半ばになり、もう少年とも青年とも言えなくなった僕が、そのLPを初めて耳にしてまず思ったのは、そこにあるのは決して息を呑むような素晴らしい音楽ではないということだった。
アルバムに収録された十四のトラックのうち、六曲は他のミュージシャンの持ち歌のカヴァーだし、ビートルズの八つの自作オリジナル曲も、ポールの作った「オール・マイ・ラヴィング」を別にすれば、とくに出色の出来とは言い難い

ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles

思い出はあるものの、音楽的に超気にいってたアルバムではない、というところがなんかポイントですかね。

別の話ですが、私は先日、この「ウィズ・ザ・ビートルズ」をLPで買いました。ビートルズの作品はCDではいくつか持っていて、今はサブスクのYoutube Musicなんかでもよく聴いてますが、アナログの音でじっくり聴きたいというときにビートルズも欲しいなと思い、そんなに何枚も買うわけには行かないからどれにしようかと迷って決めたのがこのアルバムでした。

インスタのコメントに書いているとおり、「オール・マイ・ラヴィング」が入っているから買った感じですね。ビートルズの曲で1番好きな曲です。正直に他の曲が目当てでなく買った、という意味では、村上さんと意見は共通しているかもしれません。
このLP買ったのは4月ころ。「三人称単数」が発売されたのが7月だったので、ちょっとおおっと思いました。偶然というかなんというか被っているなと。

確かに、アルバムとして見ると、もっと素晴らしいアルバムは他にもあると思います。(個人的には「レット・イット・ビー」とか「ホワイトアルバム」であるとか。)
ただ、「オール・マイ・ラヴィング」は3曲めですが、アルバム全体としては、似たような雰囲気、仰々しくないアレンジで自作曲もカヴァーも演っていて、かつ「オール・マイ・ラヴィング」のような珠玉の曲も含まれている感じは、なかなか悪くない感じがしてます。食事を作りながらかけていると、非常にいい気分になれますね。

ジャケットも雰囲気あるし(ハーフシャドウという半分影になっている方法なんですな)LPでこれを選んだのはなかなか正解だったかなと思ってます。ビートルズはもう完全な定番なので、まだまだ聴き続けたいと思います。そして、「オール・マイ・ラヴィング」では、しっかり歌いたいと思います。

▼参考URL

ウィズ・ザ・ビートルズ – Wikipedia

Eテレプレーバック「土曜ソリトン-SIDE・B- 「坂本龍一スペシャル」を見た。

twitterで見て、昔やってた土曜ソリトン-SIDE・Bが再放送されるのを知って、録画して見てみました。放送されたのは1995年。この番組は見ていて、この放送もたしか見ていた気がします。

土曜ソリトン-SIDE・B- 「坂本龍一スペシャル」 – Eテレ プレーバック – NHK

思ったことは以下です。

あの時代にインターネットの重要性に気づいていた坂本さんの感度の良さ

この回でも言っていて、確かほかの回でも言ってたかな?インターネットに興味がある、ということを、坂本龍一さんが言っていたのが印象深いです。1995年ということで、Yahoo!ジャパン創業やWindows95の発売が翌年、ということで、このときはそこまでPC使う人も、ましてや インターネットを使いこなす人も多くなかったと思いますが、この時点でそこまで気付いていたのは、やはりすごい。

自分が何でもできると思ってた、と言ってる発想が芸術家

坂本さんが、インタビュー中に自分は何でもできると思ってた、と発言されてますが、そこで出てくる職業が、映画監督とか小説家とかで、なんというかやはり芸術家だなと思いました。会社勤めである職業は特にでてこないということですね。まあ、お父様は編集者なんで、そちらよりになるのかと思いますが。

カラオケについて坂本さんに聞いてるし

1995年ということで、世は小室サウンド全盛でヒット曲をカラオケで歌うのが普通、という雰囲気でしたね。番組の中で、「坂本さん的にはカラオケどうですか?」と聞いているのが草ですね。高野さんの発言でも、売れる曲はカラオケでうける曲になっていると言っていましたが、正に私もそう思っていました。ただ、今はCDもそう売れない時代になって、この時代のことはもはや昔話ですが。

セッションは素晴らしい

高野寛さんのギターとボーカル、坂本龍一さんのピアノで、最後にセッションするのですが、これが素晴らしかった。楽器2本とボーカルでここまで素晴らしくなるか、という感じですね。曲は、「夢の中であいましょう」。原曲も編曲は坂本さんですね。ピアノで弾く対旋律がすごく印象的です。

坂本龍一さんと高野寛さんのセッションといえば、以前Eテレでやっていた「Schola」でやっていたパフォーマンスで共演したのが印象深いですね。毎回、番組の最後に1曲演奏していましたが、「ビハインド・ザ・マスク」と「トレイン・ケプト・ア・ローリン」を高野寛さんのボーカルでバンド編成で演奏していましたが、それぞれとても良かったのを記憶しています。
高野寛さんのボーカルは、歌唱力で聴かせるというよりは、ソングライターがボーカルやってる感じで、なんというかあんまりマッチョじゃないけど聴かせる感じ、という印象でした。

いや、とても懐かしい気持ちになりました。新しいものでインプットしていくとともに、アーカイブされていくことも感じていけたらいいなと思います。

再発されたYMO「TECHNODON」を改めて聴いてみる

先日、YMOのアルバム「TECHNODON」が、リマスターして再発されました。SACDとか、普通のCDとかでしたが、私も買いました。買ったのはアナログレコードのこちら。

発売は1993年5月26日。いまからざっと27年前の作品ですね。

最近はお気に入りの音楽は、アナログレコードで買うことにしていて、このアルバムもアナログで買って聴いてます。

盤が赤いのでちょっと驚きました。
このアルバムについて、Instagramのキャプションにも書きましたが、発売当時にすぐ買って聴いたものの、正直よく分からないな・・・と思った記憶があります。そのあたりに、今から振り返って掘り下げて、どう分からなかったのか/分かるようになったのか、を考えてみたと思います。

発売された当時って

YMOについてどう思ってたか

年バレちゃいますが、1993年当時は高校生でした。
年代的に、1978〜1983年に活動していた初期YMOのときはリアルタイムで聴いてはいなかったですね。友人で、学校行事のBGMでRydeenとか流れてた、と言っていた人もいましたが、そんなこともなかったですね。
ただ、当時聴いてたラジオの「伊集院光のオーデカナイト」で、Rydeenに歌詞をつけよう、みたいなコーナーがあって、そこでRydeenを知りました。それが中学生くらいで、周りは普通ののJ-POP、それこそサザンとかB’zとかX JAPANとかユニコーンとかを聴いてて、それらももちろん好きで聴いてましたが、それとは別軸のような感じで、その当時活動してなかったYMOを聴き始める、という感じでした。周りの友達とかにも勧めてましたね。あとは、ビートルズから始まり、ロックミュージックを中心に聴いていく、という感じでした。

そして「再生」をむかえる

というときに、YMO再結成のニュースが飛び込んで来ました。まさに「おおお!」と感じでしたね。自分の中での伝説のグループがいきなり現役となるのですから。
NHKのニュースでも、その再結成のニュースが流されてたのを記憶してます。ベッドに横たわり、電波少年のまっちゃんも質問とかしてましたね。活動が再開されるということで、新作に大きな期待をしていました。

「TECHNODON」を購入して聴いてみた

高校の教室で、電子音楽好きな人とCDウォークマンとかでで聴いて、感想とか言ってましたね。
多くの人がそうだったようですが、過去のYMOのようなサウンドを期待していたので、なんか「良く分からないなあ・・・」という感じでした。「Behind The Mask」とか「Technopolis」みたいな感じの曲があるのかなと思ってましたが、そうではなかったし。がっかりしたな、というのが正直なところでした。
ただ、友人の中で、ジュリアナ東京のDJのジョン・ロビンソンとかが好きな友人とかは、割と普通に聴けてたような感じでした。(正直その趣味もどうかとも思ってたけど)

その後の音楽の聴き方って

ときは1990年代ってことで、UnderworldやChemical brothersほかテクノミュージシャンたちが活躍しはじめて、YMOからの流れとは限らないかもしれないけども、テクノをけっこう聴くようになりましたね。それ以外も、ジャズとかワールドミュージックとか幅広く、という感じです。

今、「TECHNODON」聴いてみてどうか

アナログなサウンドが散りばめられている

wikiとかライナーノーツとかを見てもそうですが、シンセサイザーについては、アナログシンセをバッチリ使っています。初期YMOがそうですものね。ただ、発売当時に私が聴いたときに、なんか違うなと思ったように、サウンドへの使い方が違いますね。
この2020年になって、サウンド全体の流れとしては、アナログサウンドがその当時からはまた一回り回って中心になっているように思いますね。そういう意味で、よくよく聴いてみると、先取りされたサウンド、というような形になっているかと思います。

サンプリングなども多用されている

ほぼプロジェクトメンバーとして、ウィリアム・バロウズなどの人も参加していますが、朗読を曲の中核においたり、女性のボイスもうまくつかったり、と、サンプリングもしっかり使われているように思います。今のほうが、機材の容量の問題で、制限なくそういうサンプリングを使えるような環境が整っていますが、ふんだんに使えれればいいということではない、ということでしょうか。

曲のバリエーションも豊富

3名で作った曲、坂本+高橋、細野+高橋、各人単体、という感じで、作曲担当にもバリエーションがあり、それがアルバムに彩りをそえているように思います。各人の音楽志向も結構変わってきてて、それが曲調に反映されてますしね。

どこまで書けたか・・・というところでしたが、久々に聴いてみて、だいぶ聴き応えあるアルバムでした。YMOの音楽のアーカイブの1つとして、聴き続けていきたいですね。

在宅勤務の気分転換のBGMに、J.s.バッハの「ゴルトベルグ協奏曲」を聴く

在宅勤務だと、気分転換が必要ですね。音楽を聞きながら仕事をする人もいると思います。
私個人的には、仕事しながら音楽聴くことはほとんどないんですが、休憩中とかにちょっと横になったりするときとかに、スマフォで音楽を聴くときがあります。

今までも、なんとなく音楽聴きながら寝たいな、とか、ちょっと文章書くのに集中したい、というときに、この曲集を聴くことがかなり多いですね。

ゴルトベルク変奏曲 – Wikipedia


在宅勤務中の同僚とのチャットとのやりとりの中で、「手持ちの音楽なくなったので、なにかいい音楽ないですか?」というようなやりとりがあって、MIXものだったり、アニメをまんま流したり・・といろんな回答がされていました。まあ、私の志向なんで別になんということもなく、自分のスタンダードはこれですね。
特に、グレン・グールドが弾いているこれがいいなと思ってます。

天才グールドが弾くバッハ、これがいいかなと個人的には思います。
また、この曲集について思うことは以下ですね。

テンポや曲調が違う曲が組み合わされていていい感じ

割と短い曲が組み合わさっている形ですが、結構緩急があっていいですね。テンポや拍も違う曲が組み合わさっているので、なんというかバリエーションがあって、それがなんとなく飽きさせずリラックスできる感じがいいかなと。

冒頭のアリアがリラックスさせる効果がありそうでいい

wikipediaによると、32小節から成るアリアを最初と最後に配置してる、ということです。冒頭のアリアが、なかなかテンポも遅く引っ張る感じですがいいですね。私はピアノも弾きこのアリアも弾いたことがありますが、曲としてはそんなに難しくないものの、うまく弾こうと思うとだいぶ難しい感じがしますね。なんというか、さっと弾かずに音を後ろにするように我慢しながら弾くというような。でも、このアリアが曲種全体を象徴している気がしますね。

この曲聴くとよく寝れる

そもそもこの曲が作られた背景として、不眠症に悩む伯爵のために作曲して聴かせた、ということなので、なんとなく眠いときに聴きながら寝る、というシーンが多いですね。
前述の冒頭のアリアなんて、テンポも遅めで眠りを誘う気がしますね。まあ、このエピソードを知っているから、そのように思うのかもしれませんが。

どんな事情であれ、いい曲です。引き続き聴いていきたいと思います。

J−POPクラシックとしての井上陽水奥田民生

今、このDVDを聴きながらこのエントリを書いてます。

井上陽水奥田民生のライブDVDですね。昔、WOWWOWでやってたのを録画して見てましたが、ひょんなところからYouTubeでこのライブの1曲を見て、おおと火がついてこれは見れなくなったら困るなと思って、勢いで買っちゃいました。この頃はBlue-rayが主流じゃなくて、DVDでしたね。

井上陽水奥田民生は大好きで、今でもよく聴きますが、アルバムは「ショッピング」(1997年)と、「ダブルドライブ」(2007年)の2枚のみ、ですね。まあ両名ともソロが本文で、そのサイドプロジェクトとしてやってる感じありますが、それでも初作から20年以上経っても、聴き応え十分な作品だったなと思います。見てみると、いろいろな面でのバリエーションがあったように思います。それについて考えてみたいと思います。

作詞・作曲が入れ替わることによる曲のバリエーション

第一作の「ショッピング」は、井上陽水さんの箱根の別荘に籠もって曲作りした、って、前に民生さんが言ってましたが、陽水さんの詩に民生さんが曲をつける、というパターンだけでなく、逆に、民生さんの詞に陽水さんの曲がのるパターンがあったりと、両名とも普通に作詞作曲で圧倒的な実力がある中で、単にくっついただけでない違った化学反応があるからいいですね。

ボーカルのバリエーションもある

メインボーカルは、曲を作った方が取るのかな?という気もしますが、ふたりとも歌唱力が素晴らしいので、この2人のハーモニーも魅力ですね。

両者のバックグラウンドの違いによるサウンドのバリエーション

陽水さんはフォーク、民生さんはバンドからのロック、が、基本サウンドだと思いますが、井上陽水奥田民生となると、それぞれいろいろ混ぜた形のある意味ごちゃまぜサウンドになってる感があります。それでも、高品質の音楽になっているのは、どういうかたちであれ、自分の音があるからですね。

MCのバリエーション

これは、ライブのDVDを聴いているから思うことです。いつもの陽水節と言ってよいような、なんとも形容し難い陽水さんの話っぷりに、民生さんが冷静にツッコミをいれる構図となってます。年重ねると落ち着くからツッコミをいれるようになるかと思いきや、逆ですね。というか、それは陽水さんのキャラ全開だからだと思いますが。

曲すばらしくて、いい曲豊富ですが、自分のお気に入りを挙げるとするならこれですね。

手引きのようなもの。これがやっぱり極上かなと思います。

まだまだ、聴き続けて行きたいですね。

昨年買ったアナログレコードを列挙してみる

近年、いろいろとアナログレコードに関するエントリを書いてますが、完全に音楽の聴き方については、普段使いの音楽鑑賞→サブスクリプションのGoogle Play Music、じっくりと自分がお金まで出して買いたいもの→(アナログ発売されているのが前提ですが)アナログレコードで購入してレコードプレーヤーで再生、というふうになっています。なんか、倒錯している感もありますね。

そのうえで、昨年は結構アナログレコードを買ったのを思い出しました。近年CDは大分買わなくなったな、と思いましたが、昨年のアナログレコードの買いっぷりは、CD買わなくなった時代と比べても大分たくさん買ったなと思います。
買ったアナログレコードは、聴くときに写真撮ってInstagramに上げてますが、図らずも購入ログになってます。そのあたりを振り返りたいと思います。

ジミヘンのベスト。1枚めの「Purple Haze」から痺れますね。まさにアナログサウンド的にいい感じなんですが、ミックスもあんまりちゃんとしてない曲もあるのか?ボーカルが小さい曲とかもあったりします。でもやっぱりいいですね。

カーリングシトーンズのアルバム。奥田民生さんを敬愛しているので、氏のサイドプロジェクトなんかもまめにチェックしていますが、このバンドもメンツはすごいものの基本的にふざけてますね。なんだよシトーンって。ただ、曲も演奏も真っ当、民生さんの最近の志向もあるのか、基本的にはシンプルなロックンロールサウンドなので、アナログで聴くとなかなかいいですね。逆にサブスクリプションだったら聞き流してしまうかも…っていう感じになるかも。

星野源さんセレクトによる細野晴臣さんのベスト盤。企画ものですが、小山田圭吾さん・星野源さんの2バージョンが発表され、収録曲見て星野源さんの方を買いました。別に「Hosono House」も持っているので、曲の被りなんかも考えましたが、がっちり聴くとやはり細野さんの世界観は最高だなと思います。シンプルゆえの難しさを軽々と超える感じが才能だなと思います。

Pearl Jamの93年に発表作「Vitalogy」実は発表時にCDを買っていて、今でもCDは持っているのですがどうしてもアナログ盤を買いたいと思ったので今回購入しました。理由は、2曲めの「Spin The Black Circle」という曲が好きで、その曲の意味がレコードをかけろ(ブラックサークルとはレコード盤のことですね)というものだったからです。CDでもサブスクリプションでもまあまま聴いてますが、これをアナログ盤で聴いたときは狂喜乱舞しました。パール・ジャムサウンドもアナログに合っていてよかったですね。

ユニコーンの企画版「半世紀№5」の中の1枚「ロック!クロック!オクロック!」 Youtubeで動画を見て、気に入った曲でどうやって発売されるのかなと思っていました。ここで企画版が出たので買ってみました。もうふざけ度バッチリでユニコーン的な曲です。いいですね。

サザンオールスターズ「Blue Heaven」これは中古で買いましたね。サザンオールスターズの曲では、これが一番好きかもしれない。

サンフジンズのアルバム「スリーシンプサンズ」メンツみるとなかなかのスーパーグループですが、音は真っ当なロックンロールベースですね。曲は、民生氏・岸田繁氏ともに共作しながら書いてますが、曲調は大分違うのでバラエティに富んでます。「じょじょ」はいいですね。

細野晴臣さんの「Hosono House」いろいろ探しましたが、結局タイミングよく輸入盤見つけて買いました。自分の家で録音したホームレコーディングなんで、音はとてもシンプル。レコードで聴くといいアルバムです。やはり「恋は桃色」がいいかな。

星野源さんの前作「Yellow Dancer」アナログ発売されたのを機に買ってみました。聴けば聴くほどなかなか味わいを感じられるアルバムですね。やっぱり曲がいいな。「FriendShip」が好きかな。

エリック・クラプトンの言わずとしれた名作。それこそ20年以上前は、CDをレンタルしてきてカセットテープにダビングして聴いてました。アナログ盤で聴くその頃のことを思い出してノスタルジックな気分にさせられますね。

インスタには投稿してませんでしたが、こちら。ノラ・ジョーンズ「COME AWAY WITH ME」やっぱり「Don’t Know Why」ですね。

都合11枚!今年も買おう!

亀田誠治さんが説く“サブスクリプション配信の価値”を読んで思ったこと

本日下記のツィートを読みました。佐々木俊尚さんのツイートで、記事は音楽プロデューサーの亀田誠治さんの講演についての記事でした。

要点としては以下ですね。

  • 欧米では、サブスクリプションが音楽産業の主流になり、売上の75%程度。それによって売上がV字回復している。
  • 日本ではCDの売上が75%程度。サブスクリプションは15%程度にすぎない。そして全体では売上は減少傾向。
  • ライブで収益をあげていると思われているが、ライブだけでは儲けは出ずにグッズを売って利益をだしている状況
  • 欧米では、サブスクリプションの普及により、曲が短くなっている。最初の5秒のつかみが重要になっているため。
  • CDの売り方として、パッケージ製品にしてエディション違いで売っているものがある。日本のほうが先行しているかも。
  • ご自身が音楽業界にいるということで、危機感をもってこのようなプレゼンテーションをしたのだと思います。

    私もGooglePlayMusicで月額聴き放題で音楽を聴いており、昔のようにCDを買って音楽を聴いていた時代とは、だいぶ聴き方は変わったなと思うところがあります。

    そこで思ったのは、このようなサブスクリプションが盛んになると、クラシック・ジャズの市場は有望なのでは?と思ったことです。
    理由は以下です。

    曲が多いので、ロングテールである作品にたどり着きやすい

    クラシックは古典の曲があり、同じ曲をいろんなアーティストが演奏したり、同じアーティストでも違う演奏のエディションがあったり、ジャズに至っては、ライブ演奏のように日にちが違う演奏がそのまま別のアルバムになったりと、ロック・ポップスと比べると作品がとにかく多いのが特徴のように思います。そして、それぞれのアルバムを買って聴くとなると、予算の問題もあるしなかなかそうもいかなかった・・・となってましたが、サブスクリプションだと予算の垣根なく、思いついた曲をさっと聴けるので聴く機会自体はとても増えるように思います。

    レコメンデーションによって、おすすめされる曲・アーティストを聴ける

    カタログ的にずらっと並んでいても、いったいどれを聴いてよいのやら、と思いますが、サブスクリプションのアプリなどでは、レコメンデーションで曲やアーティストも出てくるので、それなりの精度で容易に探せるのがいいと思います。毎回ガイドを読んで、となると骨ですからね。

    スマフォ・PCを操作しながらのながら聴きに向いてる

    ながら聴きは普通のJ-POPとかも聴くときも多いのですが、言葉が要らないインストの曲を聴きたい、というときに、クラシック・ジャズはあっているので、CDをセットして流すよりもブラウザでさっと聴けるサブスクリプションでの聴き方に向いているように思います。インストと言っても、ラテンとかだとやや煩いと思うときもあるし、テクノだとああいう人工の音を欲しているとき以外はちょっとむずかしいかなと思うので。
    個人的には、ジャズは夜に呑みながらサイトを見たりこういうブログ書いたりするとき、クラシックは、ストレス感じたときに昼寝とかしながら心を落ち着かせるために聴いてます。

    よく聴いているクラシック・ジャズのアルバムは下記です。

    Bach_Goldberg Variations – Glenn_Gould

    まずはクラシック。ピアニストのグレン・グールドが弾くバッハのゴルドベルグ協奏曲。先に書いたストレス感じたときに心落ち着かせるにはこれかなと。何しろ不眠症だった王のために書かれた曲ですからね。

    Moanin | The_Rudy_Van_Gelder_Edition

    次にジャズ。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの名作、「モーニン」。ジャズは難しそうと思われがちですが、モーニンはメロディもキャッチで構成も難しくないので、とても好きです。

    音楽を聴くかたちはどうであれ、楽しく聴いていきたいですね。