再発されたYMO「TECHNODON」を改めて聴いてみる

先日、YMOのアルバム「TECHNODON」が、リマスターして再発されました。SACDとか、普通のCDとかでしたが、私も買いました。買ったのはアナログレコードのこちら。

発売は1993年5月26日。いまからざっと27年前の作品ですね。

最近はお気に入りの音楽は、アナログレコードで買うことにしていて、このアルバムもアナログで買って聴いてます。

盤が赤いのでちょっと驚きました。
このアルバムについて、Instagramのキャプションにも書きましたが、発売当時にすぐ買って聴いたものの、正直よく分からないな・・・と思った記憶があります。そのあたりに、今から振り返って掘り下げて、どう分からなかったのか/分かるようになったのか、を考えてみたと思います。

発売された当時って

YMOについてどう思ってたか

年バレちゃいますが、1993年当時は高校生でした。
年代的に、1978〜1983年に活動していた初期YMOのときはリアルタイムで聴いてはいなかったですね。友人で、学校行事のBGMでRydeenとか流れてた、と言っていた人もいましたが、そんなこともなかったですね。
ただ、当時聴いてたラジオの「伊集院光のオーデカナイト」で、Rydeenに歌詞をつけよう、みたいなコーナーがあって、そこでRydeenを知りました。それが中学生くらいで、周りは普通ののJ-POP、それこそサザンとかB’zとかX JAPANとかユニコーンとかを聴いてて、それらももちろん好きで聴いてましたが、それとは別軸のような感じで、その当時活動してなかったYMOを聴き始める、という感じでした。周りの友達とかにも勧めてましたね。あとは、ビートルズから始まり、ロックミュージックを中心に聴いていく、という感じでした。

そして「再生」をむかえる

というときに、YMO再結成のニュースが飛び込んで来ました。まさに「おおお!」と感じでしたね。自分の中での伝説のグループがいきなり現役となるのですから。
NHKのニュースでも、その再結成のニュースが流されてたのを記憶してます。ベッドに横たわり、電波少年のまっちゃんも質問とかしてましたね。活動が再開されるということで、新作に大きな期待をしていました。

「TECHNODON」を購入して聴いてみた

高校の教室で、電子音楽好きな人とCDウォークマンとかでで聴いて、感想とか言ってましたね。
多くの人がそうだったようですが、過去のYMOのようなサウンドを期待していたので、なんか「良く分からないなあ・・・」という感じでした。「Behind The Mask」とか「Technopolis」みたいな感じの曲があるのかなと思ってましたが、そうではなかったし。がっかりしたな、というのが正直なところでした。
ただ、友人の中で、ジュリアナ東京のDJのジョン・ロビンソンとかが好きな友人とかは、割と普通に聴けてたような感じでした。(正直その趣味もどうかとも思ってたけど)

その後の音楽の聴き方って

ときは1990年代ってことで、UnderworldやChemical brothersほかテクノミュージシャンたちが活躍しはじめて、YMOからの流れとは限らないかもしれないけども、テクノをけっこう聴くようになりましたね。それ以外も、ジャズとかワールドミュージックとか幅広く、という感じです。

今、「TECHNODON」聴いてみてどうか

アナログなサウンドが散りばめられている

wikiとかライナーノーツとかを見てもそうですが、シンセサイザーについては、アナログシンセをバッチリ使っています。初期YMOがそうですものね。ただ、発売当時に私が聴いたときに、なんか違うなと思ったように、サウンドへの使い方が違いますね。
この2020年になって、サウンド全体の流れとしては、アナログサウンドがその当時からはまた一回り回って中心になっているように思いますね。そういう意味で、よくよく聴いてみると、先取りされたサウンド、というような形になっているかと思います。

サンプリングなども多用されている

ほぼプロジェクトメンバーとして、ウィリアム・バロウズなどの人も参加していますが、朗読を曲の中核においたり、女性のボイスもうまくつかったり、と、サンプリングもしっかり使われているように思います。今のほうが、機材の容量の問題で、制限なくそういうサンプリングを使えるような環境が整っていますが、ふんだんに使えれればいいということではない、ということでしょうか。

曲のバリエーションも豊富

3名で作った曲、坂本+高橋、細野+高橋、各人単体、という感じで、作曲担当にもバリエーションがあり、それがアルバムに彩りをそえているように思います。各人の音楽志向も結構変わってきてて、それが曲調に反映されてますしね。

どこまで書けたか・・・というところでしたが、久々に聴いてみて、だいぶ聴き応えあるアルバムでした。YMOの音楽のアーカイブの1つとして、聴き続けていきたいですね。